ファクタリングとは、資金聴調達の一つで、個人事業主(フリーランス)や法人などの事業体を問わず、近年利用者が増加しています。
即日で資金が必要な場合など、審査が緩い方が便利なのは間違いありません。
今回はファクタリングを利用する際の審査や、必要書類などについて解説していきます。
また、審査が甘い(審査通過率が高い)ファクタリング会社もご紹介します。
審査なしのファクタリング会社は存在しない
結論から書きますが、審査なしで利用できるファクタリング会社は存在しません。
常識的に考えてそんなリスクを負う会社が、運営できるはずがありませんよね。
逆に言うと「審査なし」などと謳って集客している業者が居たとしたら、それは闇金に近い存在ですから、甘い言葉に騙されてはいけません。
ポストにその様なチラシが入っていたとしても、連絡しないように注意してください。
請求書のみでファクタリング出来るケースはある
次に、請求書のみで審査が通ることがあるのかについては、場合によっては請求書だけでファクタリングが可能なケースは存在します。
どの様なケースなのかは、以下の条件をすべて満たしている場合です。
・継続的に同じファクタリング会社と取引をしている
・売却予定の請求書の売掛先が同一
つまり、「前回と同じ売掛先なのですが」というケースでは、請求書だけで審査が通るという事です。
審査が甘いファクタリング会社はあるのか?
そもそもファクタリングは融資ではないため、金融機関からの借り入れと比較すると圧倒的に審査は通りやすいです。
審査通過率は低いところでも7割程度、高いところでは9割を超えています。
一般的に、債券先からの振り込みが過去にあって通帳で確認できる場合は、ほとんど通ると思って良いでしょう。
審査が甘いファクタリング会社をご紹介
ビートレーディング
ビートレーディングは取扱件数5.8万社以上と、ファクタリング会社ではトップクラスの実績があります。
その他の条件もすべてそろっています。 オペレーターが女性なのも柔らかい印象で、ありがたいですね。
・最短2時間入金
・手数料は2%~
・個人事業主可
・買取可能額に制限なし
・専任女性オペレーター
累計買い取り額が1300億円以上で、TV放送で取り上げられるなど、大手の安心感はあります。
一部ファクタリング業者を装った闇金業者も存在しますから、ビートレーディングのような実績豊富な会社を利用すれば間違いないとは思います。
QuQuMo
QuQuMoは、取引実績では上記二つにやや劣るものの、入金までの時間も早く人気のあるファクタリング会社です。
・最短2時間入金
・手数料は1%~
・個人事業主可
・小額から高額まで買取可能額に制限なし
・面談不要のオンライン完結
とにかく使い勝手が良いので、ストレスなく入金まで進めると思います。
ファクタリングが初めての方におすすめです。
日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は一般社団法人が行っているファクタリングになります。
・最短即日入金
・手数料は1.5%~
・個人事業主可
・買取可能額に制限なし
こちらでは、3者間ファクタリングも取り扱っています。取引先に知られることや審査時間はかかるなどのデメリットはありますが、手数料を抑えられるメリットはあります。
審査なし、書類提出なし!請求書カード払い
ファクタリングを検討されている方に、知ってほしい資金対策に「支払い.com」が提供する請求書カード払いがあります。
ファクタリングが入金を早めるのに対して、こちらは支払いを遅らせることが出来ます。
以下の例のようにほぼすべての支払いを最大60日遅らせることが可能です。
・給与の支払い
・取引先への支払い
・社会保険料
・光熱費など
手持ちのカードの限度額までという縛りはありますが、登録するだけで簡単に支払いを遅らせることが出来ます。
もちろん、振込名義人を指定できるので、支払先にはカード払いを利用していることは知られません。
登録は無料で、60秒程度で終わりますから登録だけでもしておくと、いざという時に慌てないで済みます。
新たな資金繰り対策として是非検討してください。
ファクタリングの審査通過率を上げる方法
ファクタリングの審査通過率を上げる方法としてはいくつか考えられます。
1.信頼度の高い売掛債権を選択する
売掛債権が複数ある場合、出来る限り信頼度が高い売掛債権を選んで申込みを行いましょう。
信頼度とは、倒産リスクで選べば基本的には問題ないです。
会社の規模というより、倒産リスクなので、地方公共団体や公的施設であれば非常に信頼度が高いと評価されるでしょう。
上場企業や医療機関なども、評価が高い売掛債権となります。逆に個人事業主への売掛債権などは、審査が通りにくくなります。
2.支払期日が近い売掛債権を選ぶ
ファクタリング会社にとっては、回収までの期間が短い方が当然リスクは低くなります。そのため、支払期日が近い売掛債権の方が審査に通りやすくなる傾向があります。
選択可能であれば、期日が近いものを提出すると良いでしょう。
3.3社間ファクタリングを選ぶ
もし、取引先との関係が濃厚で、ファクタリング利用を知られても問題ないのであれば、3社間ファクタリングを行ったほうが確実に審査は通りやすくなります。
また、手数料も安く抑えられるので、検討してみる価値はあるでしょう。ただし、取引先から申し込み者の経営状況を心配されて、その後の取引に影響が出るリスクがあります。
4.利用金額を高くし過ぎない
申し込み者の売り上げ規模に対して、申し込み金額が高すぎると売掛債権の金額以下だとしても審査が通りにくくなります。
一回で大きな金額を申し込むのではなく、最低限どうしても必要な金額に抑えても申し込むことが審査通過率を上げます。
5.ファクタリング会社を継続利用する
ファクタリング会社と取引回数を増やすことによって、審査通過率は上がっていきます。
小さな契約でよいので、まずファクタリング会社と取引をしておくことで、その後本当に困ったときに助けてくれる可能性はあがります。
請求書がないとファクタリングは利用できない?
ファクタリング利用時には、基本的には請求書が必要となりますが、売掛金が存在していることを証明できれば、請求書無しでも審査が通ることはあります。
・納品書
・発注書
・基本契約書
これらを提示したうえで、ファクタリング会社に相談してみましょう。売掛先から過去に振り込みがあれば、信頼度が上がるので審査も通りやすいです。
急いでいるなら2社間ファクタリング
即日、また数日以内に現金が必要な場合は2社間ファクタリングを利用する必要があります。
2社間とは名前の通り、ファクタリング会社と申込者だけで行うファクタリングです。
ファクタリングの方式には「2社間ファクタリング」の他に「3社間ファクタリング」があります。3社間ファクタリングとは、売掛債権の取引先も含めてファクタリング契約を行うことです。
2社間ファクタリングのメリットデメリットは以下です。
3社間ファクタリングはデメリットに注意が必要
3社間ファクタリングを選んだ場合のメリットデメリットは、以下の通りです。
3社間のデメリットは何といっても、売掛先に知られることによってその後の取引に影響が出る可能性があるという点です。その上で、時間もかかるため3社間を選ぶくらいなら借り入れを選ぶ方も多いのが実情です。
現実的には、ほとんどの申込者が2社間ファクタリングを利用しています。
審査の際に必要な可能性がある書類一覧
ファクタリング利用時(初回利用)に必ず必要な書類としては、請求書と通帳のコピーがあります。
審査が甘めのファクタリング会社では提出書類は上記2点だけの会社(ビートレーディング)もあります。
ただし、審査状況に応じて以下の書類も追加で必要になります。
・身分証明書
申込人と事業主が同一人物か確認するためのものです。
・商業登記簿謄本
法人の場合は謄本を求められるケースもあります。どちらかというと審査が厳しいファクタリング会社から要求されることが多いです。
・開業届
個人事業主の場合開業届を求められる可能性があります。
開業届は所轄の税務署や国税庁のサイトから取得可能です。
開業届を出していない方も居ると思いますが、その場合はそもそも開業届を必要としないファクタリング会社を利用することをおすすめします。
・決算報告書や確定申告書
個人事業主なら確定申告書、法人なら決算報告書を求められる場合もあります。この辺りを求められるのは、買い取り金額が大きいケースが大半です。
・印鑑証明書
印環証明書は必要になるケースも多いので、用意しておいた方が無難です。
ファクタリングにおけるリアルな手数料相場は?
ファクタリング利用時のリアルな手数料相場についてです。
実際の手数料相場については、初回利用の場合以下の範囲のケースが多いです。
2社間ファクタリング(10~18%)
3社間ファクタリング(4%~9%)
特に2社間ファクタリングの場合5パーセント以下はほぼあり得ないと思った方が無難でしょう。このため、まずは請求書カード払い(手数料4%)を優先的に利用することをおすすめします。
ファクタリングの審査まとめ
ファクタリングを利用している時点で、かなり資金繰りに苦戦していることは間違いありません。ほとんどの方が、月末までに資金がショートするような状況だと思います。
そうなると今から借り入れ申し込みをしても間に合いませんし、最後の手段としてファクタリングを利用しているはずです。
その様な状況でファクタリングの審査に落ちたり、審査に時間がかかったりするのは相当なストレスと言えるでしょう。
借り入れと違いファクタリングの審査については、各社でかなりばらつきがあります。
また、そもそも審査自体がない請求書カード払いを利用するのも直近の資金繰り改善策として非常に優秀です。
個人的には、まず請求書カード払いを登録してからファクタリングを利用する流れをおすすめします。
皆様の資金調達策の一助になれば幸いです。
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