経営者にとって資金繰りは、悩みの種と言えるでしょう。
今回は資金繰りが厳しいが、借り入れも難しいまたは間に合わない経営者に向けて、今からでも間に合う、借り入れ以外の資金繰り対策を二つご紹介します。
どちらも非常に簡単な手続きで当面のピンチをしのげますから、是非参考にしてください。
カード払いできない請求書をカード決済可能にする方法
取引先からの請求書や、従業員への給与支払い、社会保険料などは基本的にカード払いできません。
もし上記をカード払いできれば、実質的な支払いを二か月近く遅らせることが出来るのに。
そんなことを実現するサービスがあります。
サービスの流れを簡単に解説します。
1.振込先の口座や振込金額を登録後、カードで振込金額+手数料を決済。
2.支払い.comが代わりに振り込みを行います。(振り込み名義は自由に指定可能)
3.振込金額+手数料がカード会社から引き落としされます。
簡単にまとめると、手持ちのクレジットカードを支払い.comに登録すると、さまざまな支払いをクレジットカード払いに出来るという事です。
・取引先への請求書振り込み
・従業員への給与振り込み
・社会保険料(法人のみ)
これらの支払いを最長60日先延ばしできるという事です。
支払い.com気になる手数料は4%
「便利な事は分かったけど、ファクタリング並みの手数料取られるのでは?」
支払い.comの手数料はなんと4%です。
しかも、手持ちのクレジットカードのポイントが1%還元ならば、実質3%で利用可能とも言えます。
ファクタリングを利用している方であれば、先にこちらを利用することをおすすめします。
運営企業も大手なので安心
請求書カード払いサービスが比較的新しいため、聞きなれないかもしれませんが、支払い.comを運営しているのは以下の2社による共同経営です。
クレディセゾン(資本金759億29百万円)
株式会社UPSIDER(資本金8,794百万円)
クレジットカードの大手と決済サービス運営会社の共同経営ですから安心です。
審査なし、提出書類ナシの手軽さも人気
申し込みも非常に簡単で、WEB完結最短60秒です。
しかも、審査や書類提出も一切ありません。
登録自体も無料ですから、今すぐに必要ないとしても急な資金需要に備えて登録しておくことをおすすめします。
請求書カード払いと合わせて知りたい請求書買取サービス
資金繰り対策として請求書カード払いをご案内しました。
カード払いにより、支払いを遅らせることが可能になり資金繰り対策として非常に優秀なのはご理解いただけたと思います。
ただし、それだけでは余裕が生まれないほど窮地に追い込まれるケースも、もちろんあるでしょう。
そんな方に合わせてご紹介するのが、カード払いとは逆のサービスです。
請求書買取サービスで、ファクタリングや売掛金買取サービスとも呼ばれます。
こちらは、ご自身が発行している請求書を買い取ってもらい、予定より早く入金してもらうサービスです。
カード払いで支払いを遅らせて、請求書買取で入金を早める。
同時に行う事で、直近の危機を乗り越えられる可能性があります。
おすすめの請求書買取(ファクタリング)サービス会社
まずは、以下の条件に絞っておすすめの会社をご紹介します。
・オンラインで完結可能
・赤字や税金滞納があっても利用可能
・即日振込可能
・個人事業主OK
・2社間ファクタリング(取引先にばれない)
ビートレーディング
ビートレーディングはオペレーターが女性で、丁寧な対応が人気のファクタリング会社です。
取り扱い件数も5.8万社以上と非常に実績豊富です。
・最短2時間入金
・手数料は2%~
買い取り額が累計で1300億円以上とファクタリング会社として大手なので、安心して利用できます。始めてファクタリングサービスを利用する方は、特におすすめです。
QuQuMo
QuQuMoは、取引実績などではビートレーディングに及ばないものの、小額の買取にも対応してくれる使いやすさがあります。
・最短2時間入金
・手数料は1%~
口コミも良好なので、こちらもおすすめ出来るファクタリング会社です。
日本中小企業金融サポート機構
日本中小企業金融サポート機構は一般社団法人が運営するファクタリング会社となります。
・最短3時間入金
・手数料は1.5%~
こちらは3社間ファクタリングも取り扱っており、取引先に知られる事や、審査の時間が長くなるなどのデメリットはありますが、手数料は最も安くなります。急ぎではない場合は検討してみると良いでしょう。
ファクタリングのメリットは即日入金
ファクタリングのメリットは何といっても即日で現金を用意できる事です。とにかく急いで現金を用意しなければいけない状況では、選択肢は限られます。
即日入金ツールの一つとして、知っておいて損はないでしょう。
ファクタリングなら、他社借り入れも関係なし
ファクタリングの特徴(メリット)には以下もあります。
・信用情報に傷がつかない
・他社借り入れや、支払い遅延なども影響なし
ファクタリングは借り入れではありません。そのため会社や社長個人の信用情報がファクタリング審査に影響しません。
審査で見るのは、「その請求書が本物なのか?」という1点です。
その為、単発での取引先の請求書は審査に通りにくくなります。
逆に過去に入金履歴がある取引先であれば、審査通過率は非常に高いと言えるでしょう。
ファクタリングの実際の手数料はどのくらいなのか?
ファクタリング会社の手数料を見ると、一見非常に低い数字が書かれていますが、実際の手数料はどのくらいなのでしょうか。
即日入金可能な2社間ファクタリングの場合、10%~20%は見ておく必要があります。
請求書の信頼度や、ファクタリングの利用回数などさまざまな要因で変化します。
その上で、まだ足りない場合はファクタリングを利用するなど柔軟に対応しましょう。
もちろんこれらの対策は、急場しのぎがメインですから、長期的な借り入れ計画も取引銀行などに相談することも大切です。
ちなみに、ファクタリングやカード払いは借り入れではないため、銀行評価には影響しません。
ファクタリングの審査通過率を高める方法
ファクタリングを利用する方の状況はかなり厳しいケースが多いでしょう。
そのため、審査に落ちてしまうと一気に追い詰められてしまいます。
とは言えファクタリングの審査通過率は非常に高く、公開している所では9割以上となっています。
更に審査を通過させるためのテクニックが、いくつかあるのでご紹介します。
・決済期日が近い方の請求書を提示する
・小額でも良いので、ファクタリング会社を利用しておく
ファクタリング会社にとっても回収までの期間が長いとリスクになるため、支払期日が近い売掛債権の方が好まれます。
また、小額で良いので一度ファクタリング会社と取引をしておくと、2回目以降の審査や利用が更にスムーズになるためおすすめです。
取引があれば、色々融通も効かせてくれるようになるので、多少余裕があるときに一度使ってみると良いでしょう。
個人事業主でも心配する必要なし
法人ではなく個人事業主の方でも、ファクタリングの審査を心配する必要はありません。なぜなら、ファクタリングで審査しているのは個人ではなく請求書の信頼度だからです。
そのため、個人事業主でも請求書の信頼度さえあれば問題なく審査は通過します。
ちなみに、ファクタリング利用の法人と個人の割合ですが、法人が65%、個人が35%と3人に1人が個人利用となっています。
悪質なファクタリング会社に注意
ファクタリングが借り入れではないことを利用して、闇金並みの手数料を要求する悪質業者が存在します。
ポスティングチラシなどに好条件が書かれていたとしても、聞いたことがない会社は利用しないことをおすすめします。
上記ご紹介したような、実績のあるファクタリング会社から選ぶようにしましょう。
資金繰り対策のデメリット
今回ご紹介した2つの方法は借り入れではないため、メリットは非常に多いのですが、逆にデメリットがないのか解説しておきます。
請求書カード払いのデメリット
まずカード払いのデメリットですが、正直言って大きなデメリットは見当たりません。
強いて言えば上記の3つですが、メリットの方が遥かに大きいと感じますがいかがでしょう。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングのデメリットは、手数料がやや高いことになります。そのため、急場しのぎで先に請求書を現金化すると、翌月も同じようにしないと資金ショートとなり、ファクタリングを繰り返してしまうケースも。
あくまで、急場しのぎと考え同時に長期的な資金対策を必ず検討する必要があります。
まとめ
ファクタリングに関しては、基本的には「単月のみ」の利用でクリアできるなら良いと考えています。
とは言え、理想は分かりますが実際に経営していると「背に腹は代えられない」事態が多発するのも事実です。
さまざまなトラブルの際に、「そういえば資金繰りの記事で見たような・・」と思い出していただければ幸いです。
資金繰りで追いつめられるとお金のことで頭がいっぱいになり、冷静な判断が出来なくなりがちです。
そういった時に、今回のサービスで「時間的猶予」を作ることはとても大切です。
是非効果的に利用してください。
支払い.comに関するQ&A
Q 給与支払いに支払い.comの利用を考えていますが、従業員に知られないでしょうか?
A 知られないのでご安心ください。振り込み名義も自由に設定可能です。
Q 請求書の金額300万あるのですが、支払い.comの利用可能ですか?
A 支払い.comに上限額はありませんが、お手持ちのカードの限度額が上限となるため、カードの限度額をご確認ください。
Q どのカードでも支払い.comで使えますか?
A 国内発行のセゾンカード/VISA/Mastercardブランドのクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードいずれもご利用可能です。海外発行のカードの使用はできません。
Q 振込先が海外の口座でも対応していますか?
A 海外口座への振り込みは対応していません。 日本国内の銀行普通または当座口座が対象です。
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